3月13日、横浜F・マリノスが歴史的な勝利を手にした。ACL準々決勝第2戦で山東に勝利して、クラブ史上初となるベスト4進出を決めたのだ。
苦しい第2戦だった。前半途中にヤン・マテウスが負傷交代して交代カードを早々に切る展開に。さらに後半立ち上がりには、永戸勝也が2枚目のイエローカードを提示されて退場に。第1戦での1点のリードがあるとはいえ、チームはホームゲームで苦しい状態に追い込まれた。
永戸の退場直後にハリー・キューウェル監督は選手2人を交代する。山根陸と渡邊泰基がピッチに送り込まれたのだ。そしてその山根が決勝ゴールをアシストする。
それは後半30分の場面で、宮市亮が右サイドの高い位置のタッチライン際でボールを受けると、相手選手2人を引き付けた状態でマイナスのパスを出す。ペナルティエリアでそれを受けたのが山根で、山東DFが対峙するが、縦に勝負を仕掛けると抜き切らない状態でクロスを上げる。
その先で待ち構えていたのはアンデルソン・ロペス。左足ダイレクトでシュートを放つと、豪快すぎるほどの先制点を奪ったのである。