3月2日、FC東京は今季のホーム開幕戦を迎えた。この試合で、新加入MF荒木遼太郎がファン・サポーターの心を掴んで話題となっている。
味の素スタジアムに駆け付けた観客は3万2274人。青赤に染まる観客席がチームに対する期待の高さを表しており、今季初勝利を狙ってチームは戦った。しかし、サンフレッチェ広島が開幕戦で浦和レッズに完勝した勢いのままに、ボールを保持してチャンスを作る。
しかも、後半24分に与えたPKを決められて先制を許したものの、直後に荒木遼太郎が同点弾をゲット。難しい角度からにもかかわらず、見事な技術でゴールネットを揺らすことに成功する。
荒木遼は今季、鹿島アントラーズからレンタル移籍で加入しており、これが初めてのホームでの試合だった。その“お披露目試合”で名刺代わりの一発を叩き込んだわけだが、その“顔”を覚えてもらおうと粋なゴールパフォーマンスも披露した。
笑顔の荒木遼はサポーター席に向かって、右手を高く上げる。そして深々とお辞儀。その間、手は反時計回りに半周して胸まで持ってくる。そう、王子様のようなふるまいを見せたのだ。