【大量得点・大量失点のJ1川崎が直面しているもの】今年は「殴り勝つサッカー」となるのか、鬼木達監督の考えは――「失点に引っ張られたくない」と「魅力を捨てちゃいけない」の画像
ジュビロ磐田戦で指示を送る川崎フロンターレの鬼木達監督 撮影:中地拓也

 3月1日、川崎フロンターレジュビロ磐田を迎えてホーム開幕戦を迎えた。その結果は、4-5。大量得点したものの、それを上回る大量失点で敗れたのだった。

 試合の入りから失点を重ねた。前半6分、18分、29分と、磐田の立場で見ればテンポ良く得点。受ける川崎にとっては、かなり厳しい失点の重ね方だった。湘南ベルマーレとのリーグ開幕戦でも開始7分で失点しており、立ち上がりで抱える難しさはこの試合だけではない。

 なお、ACLラウンド16の第2戦でも開始8分で失点している。そのため、ここ3試合連続で立ち上がりの1ケタ分代に失点していることになる。また、湘南戦では最少失点に抑えたが、3試合合計では10失点。単純に割れば、1試合の平均失点数は3.33となる。

 もちろん、FUJIFILM SUPER CUP 2024では無失点に抑えているが、今季最初のACLラウンド16の第1戦でも2失点。5試合での総失点数は12で、平均失点数は2.4となる。

 一方で得点数は5試合合計で12。つまり、失点数と同じである。1試合平均の得点も失点もかなり大きいものとなっているのが今季の特徴だ。

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