■「リスクを負うべきところと負わないところの判断」

”ヘグモ式4ー3ー3”にトライして2ヶ月も経っていない。ここからビルドアップの立ち位置だったり、これまでビルドアップに関わっていないウイングが、多少は関与することでスムーズにするのかなど、段階的にアップデートしていける余地は十二分にあるだろう。

 しかし、試合で固執して余計なミスから失点したり、それが要因で勝ち点を失ってしまうと、ここから先のリーグ戦をどんどん難しくしてしまうだろう。

「僕らは低い位置のビルドアップは広島戦ではうまくいかなかったですけど、チャンスという部分ではかなり作れている。ハーフウェーラインの位置だったら、押し込んでいたらボールを繋ぐのは簡単なので。低いゴールキックのエリアのつなぎは改善しないと行けない。リスクを負うべきところと負わないところの判断が大事になってくるので。0−2というのは結果であり、そこは残念ですけど、続けることは変わらないのかなと思います」

 次の相手であるヴェルディは4ー4ー2のコンパクトな3ラインでプレッシャーをかけてくる守備スタイルで、また広島とは違った難しさがあるだろう。もちろん、それに対して準備していくが、試合の中で相手を見ながら、今どう進めれば良いのかはヘグモ監督の設計がある中でも、選手たちが柔軟に判断していくことも求められる。

(取材・文/河治良幸)

(後編へ続く)

(2)へ続く
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