2月24日、J1リーグ第1節が行われ、アウェイでの開幕戦となったガンバ大阪は、1-1でFC町田ゼルビアと引き分け。途中出場の元日本代表FW宇佐美貴史が、チームを救う芸術的なFK弾を決めた。
町田GIONスタジアムを舞台に行われた開幕戦。昨季16位からの巻き返しを誓うG大阪だったが、昨季J2リーグを制して初のJ1舞台に意気込む町田の激しいプレッシングと素早いカウンターに手を焼く。前半17分にPKで先制点を奪われると、その後も何度もシュートシーンを作られる苦しい試合となった。
だが、後半10分にダニエル・ポヤトス監督が3枚代え。そして同15分に町田のMF山頭啓矢がこの日2枚目の警告を受けて退場処分になると、試合の流れが変わる。それでも町田の体を張ったディフェンスの前になかなか決定機を作れずにいたG大阪だったが、この窮地を背番号7のキャプテンが救う。
新加入のMF山田康太が倒されて得たゴール正面やや左、距離約20mの位置からの直接FK。ゴールを見据えた宇佐美が、ゆっくりとした助走から右足でボールを擦り上げる。ボールは計8人で作られた壁の上を通り抜けると、美しい軌道を描きながら曲がり落ち、ゴール左上の隅へ。相手GK谷晃生の伸ばした手も届かない完璧なコースへの直接FK弾となった。