■パリ五輪世代のエース候補と言われた男は覚醒するか
即戦力FWのふたり目は、櫻川ソロモンだ。アカデミーから育ったジェフユナイテッド千葉を離れ、新天地を求めた。昨シーズンはファジアーノ岡山へ期限付き移籍したが、今回は完全移籍である。森と同じように、覚悟を固めた移籍だ。
190センチの大型FWとして、若年層の代表に招集されてきた。パリ五輪世代のエース候補と言われたこともあったが、プロ入り後は自身も周囲も納得できる結果を残せていない。22年の7ゴールがキャリアハイとなっている。2ケタ得点を見込めるポテンシャルを、横浜FCで爆発させることができるか。彼自身にとっても重要な意味を持つシーズンとなる。
森と櫻川だけではない。J3へ降格した大宮アルディージャから、FW室井彗佑がやってきた。プロ1年目の昨シーズンは中盤戦以降に出場機会を増やし、価値ある得点を決めた。背後への抜け出しに特徴があり、好機を見逃さずに迷いなくシュートを放つ。
さらには昨シーズンのJ3で33試合5得点の村田透馬を、FC岐阜から獲得した。流通経済大学から獲得した184センチの宮田和純も、即戦力として計算できる。
3-4-2-1の布陣に当てはめるなら、1トップが森で2シャドーに伊藤翔とブラジル人アタッカー・カプリ―ニだろうか。2シャドーは小川慶治朗、新井瑞希、室井、村田も候補になる。