2月28日、国立競技場でパリ五輪の出場権を懸けたなでしこジャパンと北朝鮮代表の試合が行われた。その一戦を前にした演出が大きな話題になっている。
ホーム&アウェイで行われる最終予選だったが、第1戦のアウェイは平壌開催から直前にサウジアラビアでの開催に変更。ドタバタもあった末の試合はスコアレスとなっていた。そのため、この国立での試合の勝者がパリ五輪の切符を手にできるという、分かりやすく、そしてエキサイトなものに。
それだけにチームや会場を盛り上げようと、選手入場を前に300基のドローンを使った演出が行われたのだ。まずはドローンが国立競技場の南側に飛び立つ。青と赤の2色に見える無数のドローンが、徐々に形になっていく。そこでできたのは東京タワーだ。
その東京タワーがやや形を変え、そして色も変えて、パリのエッフェル塔に変化。続けて、「Paris」の文字まで浮かび上がる。東京からパリ五輪へというメッセージが込められたこの演出に続いて、「NADESIKO JAPAN」の文字へと移り変わり、なでしこの花のデザインへと変化。これだけでもすごいが、さらに「全員で勝ち獲ろう」と漢字交じりのメッセージが浮かぶと、最後はJFAのロゴが浮かび上がったのだった。