【J1開幕戦で分かった“順当上位陣”と“不安組”の現在地(2)】浦和レッズと名古屋はどうしたのか、前評判高きビッグクラブの誤算――その中で森保監督が注目したルーキーの画像
サンフレッチェ広島との開幕戦を落として、試合後に悔しそうな表情を見せる伊藤敦樹た浦和レッズの選手 撮影:中地拓也

 順当な出足を見せたヴィッセル神戸サンフレッチェ広島らとは対照的に、前評判が高かった浦和レッズ長谷川健太監督3年目の名古屋グランパスが揃って敗戦。暗雲立ち込めるシーズンの幕開けになってしまった。

 まず浦和だが、昨季までの得点力不足を解消すべく、実績あるFWチアゴ・サンタナやノルウェー代表MFオラ・ソルバッケン、海外復帰組の松尾佑介、リズムを作れるアンカーのサミュエル・グスタフソンら強力な新戦力を続々と補強。ペア・マチィアス・ヘグモ新監督の戦術も短期間で浸透しつつあっただけに、開幕からロケットスタートを切るのではないかと思われた。

 だが、キーマン・松尾を右サイドで起用したのが裏目に出たのか、サイドの打開力という意味ではやや物足りなかった。松尾と関根貴大は状況に応じて左右を入れ替えており、松尾が左に行った時の方が推進力が前面に出ていたため、やはり彼は定位置の左に固定すべきだったのではないか。

 もう1つ気になったのは、渡邊凌磨の左サイドバック(SB)。昨季までプレーしていたFC東京では2列目を主戦場にしていて、アタッカーとしての能力を発揮していた彼を左SBにコンバートするというのは大胆なトライだった。本人は「どこのポジションも問題なくこなせる」と自信満々で、ともに最終ラインを形成するマリウス・ホイブラーテンやアレクサンダー・ショルツらとも得意のドイツ語で意思疎通を図っていた。

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