■「倍井の強さは自分が一番分かってた」
名古屋の長谷川健太監督は3点リードされた状況で、後半20分に二枚替えを行った。小野雅史とともに、左サイドに入ってきたのが倍井謙だった。関西学院大の同期でもあるサイドアタッカーについて、濃野は「倍井の強さは自分が一番分かってたので。1本ボールが入った時に付いて行けなくて、結構、(自分が)穴になるなと分かっていた」と振り返る。
結局、濃野は倍井が入った4分後に濃野は交代したが、残り時間で倍井から多くのチャンスが生まれた。この試合を視察に訪れた、日本代表の森保一監督からも「倍井君もパリ世代の選手だと思いますし、我々が選手を見ていく中で、個で局面を勝っていくという部分のところでいうと、攻撃のところで個で仕掛けて打開できる部分もあった」と言及が出たほどだ。
「スカウティングの中で”倍井キレキレだぞ”というのを言ってきて。それは僕が一番分かってますという感じだったんですけど(笑)。こういうJリーグの開幕戦というピッチで、数分ですけど、対峙したのは結構、自分の中で感慨深いものはあった」