【鹿島から日の丸を目指す。気鋭の右SB濃野公人のデビュー戦(2)】「内定してから開幕スタメンをずっと狙っていた」と語る中での対峙……”倍井謙キレキレ”のスカウティングに「自分が一番分かってた」の画像
鹿島アントラーズの気鋭の右SB濃野公人とランコ・ポポヴィッチ監督(写真は2月10日撮影) 撮影:中地拓也

「鹿島に内定してから開幕スタメンをずっと狙っていたので。そこに対する自信はあったんですけど、サイドバックの人数がチームの編成的に少なくなってきていて、自分にかかる期待というのもクラブから薄々感じていた」

 そう振り返る鹿島アントラーズの濃野公人。開幕戦でのプロデビューとしては上々と言えるパフォーマンスだった。ただ、濃野にとって大きな反省材料となったのが、途中交代となったこと。後半24分に、FWチャヴリッチとともにピッチから外れ、残り時間を右サイドバックのライバルでもある須貝英大に託すこととなった。

「両ふくらはぎがつりかけてたので、このタイミングで交代になるかなと。プロで90分、試合に出ることがサイドバックには求められていると思うので、体力的なところも向上して行かないと、チームのプラスにはならない」

 今回はリードしている試合展開だったが、基本的にディフェンスラインの選手が90分持たないというのは戦術以外の理由で、1つ交代枠を使わせてしまうことにもつながる。そうなるとベンチ側も試合の流れに応じたプランが変わってきてしまうのだ。濃野の反省はさておき、この試合での交代は的確だった。その理由は濃野自信がよく理解している。

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