■日本代表を目指すのは「当たり前」

 ポジションは違うが、絶対に負けたくない存在と濃野は倍井を語る。2001年生まれで、同じくパリ五輪世代でもある濃野は「プロをやってたら、もうそこを目指すのは当たり前だと思いますし、そういうところで仲間と再会できたら一番いいシナリオかなと思う」と語るが、鹿島でしっかりと結果を出していくことでしか、その道が開かれて行かないことも理解している。

「地に足をつけて、鹿島での試合を頑張りたい」という濃野が、倍井など同期のライバルと切磋琢磨しながら、ここからどんなキャリアを描いていくのか。悲願のリーグタイトルを目指す鹿島の戦いとともに、見守っていきたいところだ。

(取材・文/河治良幸)

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