■目標は「10得点5アシスト」
3月以降も遠藤、守田、田中が軸という編成は不変だろうが、遠藤不在時でも十分機能できる体制を構築していかなければいけないのも確か。そのためにも、国内組の伊藤、佐野にはより一層の奮起が求められるのだ。
「今季は10得点5アシスト」と大目標を掲げる伊藤は特に鼻息が荒い。
「今年は昨年以上の期待が寄せられていると思いますし、代表やベスト11に選ばれたことでより注目されている。その期待に応えられるような結果をチームで出し続ければ、代表に戻ることができる。浦和で全部勝つくらいの勢いで今年はやりたいです」と今季開幕を前に彼は強い思いを口にしていた。
昨季は6月の代表入りから存在感を高め、9月のトルコ戦(ゲンク)では堂安律(フライブルク)、毎熊晟矢(C大阪)と絡みながら代表初ゴールもゲット。第4のボランチを勝ち得たかと思われた。が、そこからJ1、カップ戦、ACLの超過密日程を強いられ、パフォーマンスが低下。11月にはケガも重なった。
「疲労やタフなスケジュールで自分が弱かったと感じます。今季はプレーの波を出さないようにしたい」と伊藤自身も反省を踏まえて2024年に向かう構えだ。新指揮官のペア・マティアス・ヘグモ監督は彼を右インサイドハーフで起用する構えで、より攻撃的なタスクと課せられる。それを開幕から高いレベルで示すことが代表復帰の絶対条件と言える。