ジュビロ磐田からタイのクラブへ期限付き移籍している大森晃太郎が、新天地での初ゴールを決めた。その豪快な一撃に、多くの人が驚きの声を上げている。
現在31歳の大森は、ガンバ大阪のアカデミーで育ち、2011年にトップチームへと昇格。G大阪では6シーズンプレーし、その後はヴィッセル神戸、FC東京と渡り歩き、2020年にジュビロ磐田へと加わった。
磐田では加入2シーズン目の2021年、J2で37試合に出場してJ1昇格に貢献。自身もJ1に再挑戦する格好となったが、2022年シーズン半ばに全治5か月と診断される重傷を負い、昨季もリーグ戦5試合の出場にとどまっていた。
磐田は再びJ1に戻ってきたが、大森は新たな挑戦を選択した。タイの名門、ムアントン・ユナイテッドへの期限付き移籍を選んだのだ。
大森の期限付き移籍は、1月26日に発表された。合流から3週間弱、ついにその時が訪れた。2月14日に行われたリーグ戦第17節のポートFC戦で、交代出場ながらタイリーグデビューを果たしたのだ。
ムアントンは前半のうちに2点をリードしながら、後半30分に2-3と逆転を許す苦しい展開。大森がピッチに立ったのは、試合をひっくり返された2分後のことだった。
するといきなり、助っ人らしく大仕事を果たす。出場から8分後、同点ゴールを決めたのだ。
攻撃に移ったムアントンが、ロングパスでゴールに迫る。ペナルティーエリア手前で落とされたボールに、大森が走り込む。ノートラップで右足を振るうと、豪快な一撃がクロスバーをかすめながらゴールに決まった。