■W杯最終予選ではありえない「番狂わせ」が起きる
1990年代以降のワールドカップで、「5強」以外が出場権を獲得したのは、日韓両国が予選免除だった2002年大会の中国と2010年の北朝鮮。そして、開催国として出場した2022年大会のカタールだけなのだ。
アジアカップのほうも、同様に1984年代以降の11大会では日本が4度、サウジアラビアが3度優勝と圧倒的な成績を誇っているが、最近は、イラク(2007年大会)、オーストラリア(2015年大会)、そしてカタール(2019年、2023年)と、さまざまな国が優勝するようになっている。
アジアカップで「5強」以外の国が優勝できるのは、ノックアウト方式の集中大会なので番狂わせが起こりやすいからだろうし、また開催国にホーム・アドバンテージがあるからでもある。オーストラリアも、カタールも開催国として優勝している。
一方、ワールドカップ最終予選は1997年大会以降はホーム&アウェーの2回戦総当たり形式で行われているので、実力通りの結果となるのだ。