■アルモエズ・アリが決めた
だが、51分、VARでハンドボールを取られたカタールは、イランのアリレザ・ジャハンバフシュにペナルティを決められてしまう。
64分、カタールはハサン・アルハイドスがキャプテンマークを付けてピッチに入った。この10番の存在は大きい。
82分、決めたのはアルモエズ・アリ。前大会で9ゴールを決めた男の、今大会2つ目のゴールだった。
彼は一呼吸置くと、すました顔で人指し指でポーズを作って走った。
13分のロスタイムはカタールにとって長かった。
アクラム・アフィフを倒したショジャ・ハリルザデがVARによるレッドカードで退場となったが、それでもカタールにとって楽な試合にはならなかった。
イランにいつ同点ゴールが生まれてもおかしくない展開だった。
試合終了の笛に、ハサン・アルハイドスは顔を覆った。
歓喜で泣いていた。
2月10日、カタールは決勝でヨルダンと戦う。