【イラン代表vsカタール代表 2月7日】
試合終了後の通路だった。
カタールの選手たちと手をつないだ子どもたちが、胸を張って行進してきた。
機材を片付けてフォトグラファー・ワーキングルームを出た私は、そんな光景に出くわした。
その中にはキャプテンのハサン・アルハイドスの2人の子どもたちもいた。
先ほどまでピッチ上で、家族で喜びを表していた3人だった。
準決勝。
2連覇に向けた戦いはスリリングだった。
いきなり4分にイランのサルダル・アズムンがアクロバティックなシュートで先制した。
「これはイランかな」と思った。
だが、カタールは17分にジャセム・ガベルが同点にし、43分にはアクラム・アフィフが逆転弾。今大会5点目だった。
「カタール、行けるぞ」という雰囲気があふれた。
アル・ツママ・スタジアムに入った観衆4万342人の中にはデビッド・ベッカムもいた。