■樋口のゴールが“ヒント”に

 もう1つの方策は、FW陣に限らない多角的得点パターンの確立。水戸戦の樋口のゴールが1つのヒントになりそうだ。

「僕がJリーグ優勝、ACL優勝した時はどのポジションでも一定数、点が取れる選手が沢山いたので、相手もなかなか的を絞れなかった。それが強さにつながった。今回も雄太がボランチで点決めましたけど、前の4人(チャヴリッチ、土居、藤井、仲間隼斗)が取れるチャンスがあるし、SBも中にポジションを取っていける。そういうチームになっていけると思います」と土居は力を込めた。

 こうした思惑通りに物事が進むか否か…。まずは2週間後の開幕・名古屋グランパス戦が見ものだ。

(取材・文/元川悦子)

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(2)へ続く
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