■メモしたメンバー構成は46

 川崎はトレーニングマッチのメンバー構成の発表などに制限があるためそれについて直接的に書くことはできないが、トレーニングマッチやその前日のフォーメーション練習、そして各日のミニゲームではさまざまな組み合わせが見られた。現地でメモしたメンバー構成は46を数える。カタールでのアジアカップ取材のために3日間、取材できなかったが、それでもこの数字だ。

 鬼木監督は意図してこれを行っていることを明かしており、特に新加入選手の特徴と、さまざまな可能性を見たいとキャンプ冒頭で話していた。ブラジル人選手は映像では観ていたものの、「実際に観るとまた違うところもある」と話してその適応をじっくり見極める意向を示したほか、それを考慮したうえでの組み合わせについても「いろいろすり合わせていければ」と話す。

 そのため、トレーニングマッチでは結果という面では白星を得る機会は多くなかったものの、それ以上に手にしたものが大きかったはずだ。

 そこから“予想しうるベストメンバー”はいくつかある。ただし、フォーメーションは4-3-3となるだろう。キャンプ中には3つのシステムでのトレーニングが見られたが、他の2つは練習頻度に大きな差があるため、あくまでもオプションという位置づけで、相手を見ながら使用していくものと見られる。

(中編へ続く)

(2)へ続く
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