アジアカップはグループステージを終了し、決勝トーナメントの開始を待っている。サッカー日本代表はグループGを2位通過。連勝が10で止まった理由をいかに消化し、この先を勝ち進む力へと変えていくべきなのか。ベテランのサッカージャーナリスト、大住良之と後藤健生が徹底的に語り合った。
■今後を見据えて
――組み合わせ表の日本と反対の山からは、どんなチームが勝ち上がってきそうでしょうか。
後藤「韓国が入った山は大変だね。サウジアラビアやオーストラリアとベスト4争いだよ」
大住「オーストラリアは今回、元気がないようだけど」
後藤「見てないから分からないけど、そんな感じだね。韓国、サウジ、オーストラリアがつぶし合って、皆ヘロヘロになるんじゃない? だから、日本とイランが準々決勝でぶつかったら、そこが事実上の決勝戦なんじゃないの」
大住「グループステージでの戦いぶりを見ると、イランが今大会ナンバーワンだろうね。日本もイランとのつぶし合いになる」
後藤「準決勝で一休みすればいいよ」
――後藤さんは大会前には、選手たちが1か月も一緒にいられる有意義なキャンプにもなると話していましたが、始まってみて、アジアカップをあらためてどうとらえますか。
後藤「貴重な経験をいろいろとさせてもらったよね。鈴木彩艶はひどい目に遭いながら成長してくれているし、イラクはとても良いスパーリングパートナーだった。合宿としては順調じゃないですか」