「今大会のワントップは一択!」「ウイークポイントの左サイドに…」【アジアカップ「波乱のグループステージ分析」サッカー日本代表「決勝トーナメント攻略」の激論】(4)の画像
毎熊晟矢の左サイド起用も? 撮影/中地拓也

 アジアカップはグループステージを終了し、決勝トーナメントの開始を待っている。サッカー日本代表はグループGを2位通過。連勝が10で止まった理由をいかに消化し、この先を勝ち進む力へと変えていくべきなのか。ベテランのサッカージャーナリスト、大住良之と後藤健生が徹底的に語り合った。

■日本だけが持つ強み

――相手が強くなっていく今後、森保一監督のマネジメントが、さらに重要になってきます。

大住「そうだよね。準々決勝でイランと戦うことになったら、試合間隔が…」

後藤「そうやって、試合前から勝ったような気持ちでバーレーンと戦ったら、やられちゃうよ(笑)」

大住「でもね、準々決勝までの2試合をセットで考えないといけないように思うんだよ。もちろん、メンバーを落としてバーレーン戦で痛い目に遭うのはばかげているけど。去年9月のドイツ遠征から、そうなったじゃない。試合間隔が短いので、仕方がないからとメンバーをガラリと変えたけど、それでも十分に戦えることが分かったから。10月も11月も、まるきり違うメンバーで2試合を戦うようになった。森保監督は目の前の試合に全力を注ぐと言うけど、ここでは2試合をセットにして考えないといけないという気がするね」

後藤「それができるのが日本の強みだよね。アジアでそれができるのは日本だけ。年代別の大会を見ても、アジアの国は最強メンバーで戦い抜くけど、日本はどの年代でもメンバーを回しながら戦っている」

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