【森保ジャパン「イラク戦の敗因」徹底分析(2)】南野の左、冨安の後半投入など采配も裏目に……堂安は「悪くなった時にどれだけチームにリーダーがいるのか」の画像
サッカー日本代表の堂安律 撮影:中地拓也

 イラク戦の敗因を考えてみると、森保一監督の采配にも疑問が拭えない。まず第一に南野を左に据えたことが挙げられる。

 初戦・ベトナム戦で2ゴール1アシストとチームを窮地から救った背番号8を連続起用したかった指揮官の思惑はよく分かる。その一方で、ケガが癒えた久保建英(レアル・ソシエダ)も使いたかったのだろう。そこで「三笘薫(ブライトン)不在の左に南野を配置するのがベター」という選択になったのだろうが、そもそも南野の左は2022年カタールワールドカップ(W杯)アジア最終予選でもあまり機能していなかった。久保との横並びは第2次森保ジャパン発足後はほぼやっていない。しかも伊藤洋輝(シュツットガルト)とのタテ関係も成熟しておらず、やりづらさしかなかったのではないか。

 中村敬斗(スタッド・ランス)が2日前のトレーニングで右すねの裂傷を負い、大事を取ったのかもしれないが、南野と久保の関係性はうまく機能しなかった。

 これを踏まえ、後半から左に伊東純也(スタッド・ランス)を回し、右に久保、トップ下に南野と配置を変更。この形になってからは攻撃の活力が多少なりとも生まれた。

「後半は俺が左で仕掛けて、タケも右で仕掛けられると。拓実は中で動いてもらえるっていうところはバランスがよかったかなと思いますけど」と伊東も前向きな変化を感じた様子。多彩な組み合わせで勝てるところを示したいという森保監督の思惑があったのかもしれないが、今の日本はサイド攻撃がキーなのだから、最初から南野を中央に置く形でスタートすべきだった。今回の指揮官はその選択ミスを指摘されても仕方ないだろう。

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