【ジュビロ磐田のJ1復帰元年の「メンバー構成」を読み解く(2)】上原力也が残留のボランチには実力者加入……大津から77番を引き継いだ藤原のブレイクにも期待の画像
ジュビロ磐田の上原力也 撮影:中地拓也

 ボランチはJ1のライバルからオファーがあったと伝えられるMF上原力也の慰留に成功したが、ルヴァン杯の王者であるアビスパ福岡から中村駿を獲得しており、ブラジル人のレオ・ゴメスも中盤で高い守備能力を発揮しそうだ。

 また攻撃的MFとして期待されるMF平川怜も、状況に応じてボランチの起用が想定される。上原と伸び盛りの鹿沼直生と藤原健介、気鋭の大卒ルーキー植村洋斗、そしてセンターバックとのポリバレントである高卒ルーキーの朴がスタメン争いを展開する。

 特に注目したいのが藤原だ。引退した大津の77番を引き継いだのは本人から付けろと言われたこともあるが、自分に良い意味でのプレッシャーをかけるためでもあるという。藤原と言えば正確な右足のキック。高畑や中村、平川といった左右の優れたキッカーが加入したことに関しても「そこは心配していない」と自信をのぞかせる。古川と並ぶ若手の期待株だが、もうプロ3年目。大津や遠藤が引退、八田、そしてどうポジションも山本も去り、新たな時代を引っ張っていくことに意欲的だ。

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