【ジュビロ磐田のJ1復帰元年の「メンバー構成」を読み解く(1)】GK川島永嗣のもたらす影響力と、最終ラインの現在地……競合ではなく“独自の発掘”にも注力の画像
ジュビロ磐田 撮影:中地拓也

 ジュビロ磐田は1月13日に新体制発表を行い、15人のうちGK川島永嗣など14人が自己紹介、ユニフォーム姿のお披露目などを行った。この日、コンディション不良で欠席したMF中村駿も翌日の練習始動日には元気な姿を見せており、怪我から回復中のDF松原后も含めて、全員揃ってのスタートとなった。

 就任1年でJ1昇格に導いた横内昭展監督は「勝ち点40」を最低ラインの目標に設定した上で、それを達成した段階で、残り試合でどこまで積み上げられるかという現実と理想を見据えている。もちろん優勝の可能性を放棄している訳ではないが、数年後にアジア、世界と戦うためのベース作りのシーズンと位置付けているようだ。

 遠藤保仁大津祐樹、GKの八田直樹という3人が現役引退。チームの中軸を支えてきたMF山本康裕がJ3の松本山雅に移籍するなど、サイクルの変わり目でもある。現時点で所属選手は新体制発表の時点で契約更新のリリースされていない大森晃太郎を含めて33人。移籍のマーケットは開いているので、もしかしたら”ラストピース”があるかもしれないが、キャンプから激しいアピール合戦が展開されそうだ。

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