あらかじめ練習メニューやスケジュールが伝えられることも、ましてや練習開始前のミーティングで戦術的なレクチャーが行われることもなかった。
それでも浦和レッズは始動3日目の15日から、いきなりゲーム形式の練習をスタートさせた。ハーフコートでの8対8に加えて、2人のフリーマンを加えた9対9、そしてフルコートでの11対11とめまぐるしくメニューが変わっていく。
ゲームに必要なフィジカルは、ゲームのなかで作られる考え方が根底にあるからか。練習の合間に、コーチ陣から何度も「チャレンジ!」という大声が響いた。
前日14日に行われた2024シーズン新体制発表記者会見。ノルウェー出身のペア・マティアス・ヘグモ新監督は、4-3-3システムを採用すると明言した上で、攻撃的なスタイルのカギを握るポジションとして左右のウイングをあげた。
「前線のワイドのところ、ウイングの選手たちが高いポジションを取り、そこから裏を取ることができる形を目指している」