■「日本を勝たせる男」に変貌

 結局、久保は2-1になった後半21分に南野拓実モナコ)と交代したが、堂安、毎熊と連動しながらの右寄りのチャンスメーク、攻撃リズムを変える仕事を含めて、非常に効果的なプレーが光った。

 ドイツ、スペイン戦で先発に抜擢されながら守備に忙殺され、肝心のクロアチア戦は高熱にうなされ欠場したカタールW杯から1年2カ月。彼は「日本を勝たせる男」に変貌したと言っていいだろう。ここまで来るのに予想以上に時間はかかったが、3-1での勝利の立役者になった久保に頼もしさを覚えたのは、森保監督だけではなかったはずだ。

(取材・文/元川悦子)

(後編へ続く)

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