1月28日、ベルギーリーグの第22節が行われ、シントトロイデンがホームでゲンクと対戦。1―1で痛み分けとなったのだが、この試合で決まった伊藤涼太郎の直接FK弾が注目されている。
多くの日本人選手が所属するシントトロイデン。この日は藤田譲瑠チマと山本 理仁が先発メンバーに名を連ね、小川諒也と伊藤がベンチスタートとなった。
前半2分に先制点を許したシントトロイデンは相手を追いかける展開となるも、1点リードを許したまま後半に。そして同18分、伊藤が藤田に代わってピッチに立つ。それでもスコアは動かなかったが、試合終了間際に決める。
相手ペナルティエリアの左下の角近くで直接FKのチャンスを得ると、ボールの前に立ったのは伊藤。ペナルティエリア内のファーでは両チームの多くの選手がポジション争いをする。伊藤とゴールの間には壁となる相手選手2人がおり、GKの指示に従って動く。
伊藤は軽く助走すると、両チームの選手が集まるエリアに蹴るような素振りを見せるが、次の瞬間、並んでいた壁のうちの一人が横に動く。伊藤が蹴ったボールは、なんと、その割れた壁の間。目の前にできた“道”を射抜くと、次の瞬間にはゴールネットが揺れていたのだった。