■「壁を動かす超能力でも持ってるんですか」
このゴールが決まると、SNS上では「上手すぎやろ」「これぞ、伊藤涼太郎という素晴らしい一発!」「This is 伊藤涼太郎!」という称賛の声が相次いだが、やはり、壁に注目していることもあった。
「こんな同じなことある?笑」
「内側の壁、何故騙されるのか。涼太郎のキックモーションの騙しが世界に通用することが証明されたな。すげえよ。」
「Jリーグでもおんなじようなやつ決めてたよな。このゴールめっちゃ見覚えあるわ。壁が一枚動いてその間をニアで抜くって奴」
「なんで壁割れたんやろ。それ見て蹴るコース変えたんかな?」
「伊藤涼太郎は壁を動かす超能力でも持ってるんですか」
しかも注目を集めた理由はもう一つある。昨年4月15日にデンカビッグスワンスタジアムでアルビレックス新潟がアビスパ福岡と対戦すると、当時は新潟に所属していた伊藤はこの試合でも直接FKを決めている。その際も同じ角度から蹴っており、目の前には2人の壁がいたのだが、この時も壁が動いて“軌道”が生まれたのだ。
Jリーグ、そしてベルギーリーグにおいても“壁を動かす”伊藤だが、それも、ファーに蹴るというモーションがあればこそできたもの。ファンタジスタの技術と駆け引きは、欧州でも通じていることの証と言えそうだ。