■左右両SB「どちらでも大丈夫です」

 ファンウェルメスケルケンは、自身のプレーについて、「僕自身、周りの選手を見てそれに合わせてポジションを取って、周りを生かしてプレーするタイプ」と説明する。サイドで張ってのプレーよりも、「サイドハーフや中盤の選手を見ながら、中に入ったりというフレキシブルな形でやるのが得意」とも話す。

 左SBで主力だった登里は周りを動かすプレーに長け、山根は機を見ての攻撃参加のほか、昨季序盤は偽SBにも挑戦していた。抜けたSBが“器用”だっただけに、こうした流動性をもたらす存在としても注目が集まるかもしれない。

 さらに心強いのは、左右両方のSBで自信を持っていることだ。「オランダでもシーズン通して両方やることが多かったので、どちらでも大丈夫です」と笑顔を見せている。

(取材・文/中地拓也)

(後編へ続く)

 

■ファンウェルメスケルケン際(ふぁん・うぇるめすけるけん・さい)

1994年6月28日生まれ。178cm、73kg。
出身地はオランダ(マーストリヒト)だが、ヴァンフォーレ甲府の下部組織で育ち、FCドルトレヒト(オランダ)でプロ入り。その後、 SCカンブール、 PECズウォレ、 SCカンブール、NECナイメヘンと所属し、今季から川崎でプレーする。これが初めてのJリーグ所属で、“逆輸入”とも紹介されることが多い。

(2)へ続く
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