■内臓もいただく
一方、日本人にとっては取っ付きにくい食材といえば「内臓」があります。
韓国には「ネジャンタン」という食べ物があります。漢字で書けば、まさに「内臓湯」! 牛の内臓を煮込んだスープです。お馴染みの「コムタン」とか、「カルビタン」とかと同じような料理で、具が内臓になっているわけです。
昔、韓国のソウルに行った時に小さな店で「ネジャンタン」を注文したら、その店のオヤジに「おや、日本人もこんなもん食うんけぇ?」と言われたことがあります。
日本人が内蔵食に嫌悪感を抱くのは、日本人は歴史的に肉食をしていなかったからでしょう。牧畜を生業にしている民族は貴重な家畜を利用し尽くします。肉はもちろん、内臓も、血液も残さずに食べて、皮や骨も利用します。