今季は横浜FCでプレーする福森晃斗は、北海道コンサドーレ札幌でJ1・188試合、J2・78試合に出場してきた。加入から7シーズン連続で30試合以上に出場し、2022年と23年も29試合でピッチに立っている。
それだけに移籍することに驚きの声もあったが、福森は決断に至った気持ちを試合出場だと説明する。
「もっとお金を大事にする選手もいると思いますし、試合を大事に一緒に出るのが大事にする選手もいると思う」と話す福森は、「自分は後者の選手」と断言する。だから、「試合に出続けなければいけない」と。
「一昨年の夏頃からベンチで回ることが多くなってしまって、去年、初めてですね、怪我以外でベンチにずっと座って、アップして、座ってっていう“0分”の試合を何試合か経験して、少し壁に当たってしまった」
昨季、ベンチ入りしたもののピッチに立つことができず、出場記録に「SUB」と記された試合はいくつかある。シーズンを締めくくる最終節もその一つだった。
「悪く言えば“逃げた”っていう考えもあると思いますけど、自分はポジティブに捉えて、また自分の価値を戻す、そして上げるためには、外の環境で一度も揉まれた方がいいかなっていう気持ちになった」
こう振り返る中で、一番最初に声を掛けられたのが横浜FCだった。