■井手口陽介のタイミング
日本人選手に関しても、さまざまな噂が流れている。特に確実視されているのが、井手口陽介(福岡)の獲得だろう。ご存じの通り、井手口は2度目の欧州挑戦となったセルティックで1年間、ほぼ試合に出られず、今年2月に故郷のクラブ・福岡にレンタルされる形になった。
その後、負傷で3か月ほど離脱したが、5月以降は徐々にパフォーマンスを上げ、11月のYBCルヴァンカップ決勝・浦和レッズ戦で目覚ましい働きを披露。お世話になったクラブに初タイトルをもたらした。
それで「福岡への恩返しはある程度、できた」と本人も考えたのではないか、次はJ1連覇、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)優勝という大目標達成のチャンスがある神戸に赴く決意を固めたと見られている。
確かに大迫勇也、山口蛍、酒井高徳らハリルジャパン時代に共闘した面々と一緒にプレーするなら今しかないのかもしれない。山口とは特に代表時代に好連携を見せていただけに「もう一度、あの感覚を取り戻したい」という気持ちもあるだろう。齊藤の復帰が早くてもシーズン後半になる神戸にとっても「最高の補強」と考えてよさそうだ。