今冬も高校サッカー選手権大会での熱戦が繰り広げられている中、かつて全国を席巻した“セクシーフットボール”の体現者たちの再会ショットが公開された。
「セクシーフットボール」とは、今から18年前の2005年度(第84回大会)で、滋賀県代表の野洲高校が体現したテクニックを前面に押し出した攻撃的サッカーのこと。当時としては異例のサッカースタイルで大会を勝ち上がり、鹿児島実業(鹿児島)との決勝戦での延長後半8分、田中雄大のサイドチェンジ、乾貴士のドリブル&ヒールパス、平原研のスルーパス、中川真吾のクロスから生まれた瀧川陽の決勝弾は「高校サッカー史上最も美しいゴール」とも言われる。
その翌年も、3年生となった乾、田中、荒堀らを中心に「セクシーフットボール」を継承して全国大会出場した。3回戦で八千代(千葉)に敗れるも、当時のメンバーはその後もサッカーを続けてJリーグの舞台でも活躍。乾は現在も清水エスパルスで好プレーを披露してファンを沸かせている。
そして2023年の年の瀬、野洲の山本佳司監督の「還暦祝い」兼「サッカー部同窓会」が行われ、野洲高校から大阪体育大を経てセレッソ大阪に入団した後、清水エスパルスで活躍した村田和哉氏が「同期の仲間たちとも久しぶりに再会!!」と綴って、山本監督を中心に同学年の乾、田中、荒堀らと並んで撮影した写真を公開した。当然、全員が当時から歳を重ねているが、懐かしい面々に囲まれた山本監督の表情は誇らしげであり、その“教え子”たちも成長した姿とともに笑顔を見せている。