■今年最大の一戦でのスタメン抜擢
タイ戦を前に体調不良に陥っている上田もやはり欠かせない存在と見ていい。今年最大の見せ場となったドイツ戦で森保監督が彼をスタメンに抜擢したのを見ても、重要戦力と位置付けていることの表れ。11月シリーズで5ゴールの固め取りをしたことも、本人の自信につながっているのではないか。
一抹の不安があるとしたら、代表活動のたびにケガや体調不良などのアクシデントに陥りがちな点。現在も体調不良に加えてケガがある様子で、アジアカップのような長丁場の大会になれば、より入念なコンディション維持に努めなければならない。そこは本人もよく分かっているはずだ。
所属のフェイエノールトが冬の移籍期間に新たなFW獲得を画策しているという報道もあり、上田はアジアカップで圧倒的な結果を残してチームにももうアピールしなければならない。1年前に苦い思いをしたカタールで成長の跡を示したいところだ。
残り2枠は少し判断が難しい。というのも、古橋亨梧、前田大然のセルティック勢が今季はやや停滞した印象を残しているからだ。
古橋はここまでリーグ7得点。UEFAチャンピオンズリーグでもゴールしているが、スタメン落ちする試合もあるなど、昨季ほどの圧倒的な勢いはない。前田にしてもケガで1カ月半もの長期離脱を強いられ、12月下旬になって公式戦に戻ってきたものの、まだ調子が上がり切らない様子だ。しかもポジションは右サイドがメインで、FWはほとんどやっていない。それを森保監督がどう考えるのか。