三浦颯太が追加で初招集となったが、左サイドアタッカーでは奥抜侃志(ニュルンベルク)が10月に初招集されて以来の代表入りを果たし、中盤では6月に初招集されながら、コンディション不良で離脱した川村拓夢(サンフレッチェ広島)など、元日のタイ戦は、これまで代表の常連ではない選手たちにとって大きなアピールチャンスとなる。
三浦にとっても今回は招集外の中山雄太(ハダーズフィールド)も含めて、左サイドバックの序列としては現状おそらく4番手だ。しかも、J2から三浦が招集された背景として、Jリーグが閉幕した後もACLの試合があり、比較的コンディションに不安がないということも加味された可能性がある。
しかし、これまでも主力選手の怪我だったり、アクシデントで追加招集されて、そこでアピールに成功して日本代表の定着した選手はごまんといる。例えば2014年と2018年のW杯メンバーだった酒井高徳(ヴィッセル神戸)がそうだ。そうした歴史があるだけに、今回の三浦にも期待するところは大きい。
そして三浦のような選手が代表の主力争いに食い込むことによって、現時点ではカタールW杯を経験したメンバーが多数派を占める”第二次・森保ジャパン”を良い意味でかき回す存在になるかもしれない。9月にはドイツ代表を完全アウェーで4-1で撃破するなど、8連勝中の日本代表は間違いなく強い。ほぼ”欧州組”で構成される主力メンバーも頼りになる選手ばかりだ。