■ルールの変遷
今では、陸上競技場のトラックは400メートルと決まっていますが、1920年代くらいまでは300メートルのトラックもあれば、500メートルのものもありました。
その後、オリンピックなどを開く競技場ではトラックは400メートルと決められ、そして、そのフィールド部分の芝生をフットボールに使うという方法が一般化したのも1920年代から1930年代くらいのことでした。そして、その頃までは芝生のトラックというのもあったのです。
SSGは、その頃の名残を残した古い伝統を持つ陸上競技場だったというわけです。
なお、照明塔の問題は解決したようで、ワールドユースの準決勝と決勝は無事にSCGで開催され、決勝では西ドイツ(当時)がカタールを破って優勝しました。
カタールがこうした大規模な国際大会で決勝に残ったのも初めてのことでしたが、決勝戦と当日は激しい雨に見舞われたのでカタールにとっては気の毒でした。もちろん、西が丘サッカー場とは違って、SCGの芝生は奇麗だったのですが、それでもグラウンドのあちこちには水が浮いていました。