■メダル獲得に必要な要素
――メダル獲得に至るには、あと何が必要でしょうか。
大住「2023年の女子ワールドカップでも、ベスト4に行く力は十分にあったと思うんだよね。ただ、準々決勝のスウェーデン代表が、あまりに日本が良いサッカーをするからと、勝つための完璧な研究をして、対策をやってのけたんだよね。それに対して、日本の選手は個々で対応できなかった」
後藤「体の大きさを活かした守りに、怖がって引きすぎていたよね。でも、時間の経過とともに修正はできていた。入り方を修正すれば、次はしっかり対応できると思う」
大住「あのスウェーデン戦をちゃんと振り返って消化できていれば、次は勝てると思う。それだけの力はあるよ」
後藤「ワールドカップの後、熊谷紗希をボランチにしてみたでしょ。あれがうまくいくことが望ましいよね。熊谷はヨーロッパでのキャリアを通じて、ほとんどボランチでプレーしてきた選手だから。最終ラインにもそれなりに強い選手がそろったから、あれがうまくいくかどうかだね」
大住「ヘディングが強くて、スピードもある若い選手が並んでいる」
後藤「男子でも良いCBが出てきたし、やはり男女の共通性はあるんだね。どの国を見ても、同じ傾向があると思う」