Fリーグの絶対王者を窮地に追い込んだ「プレー強度」の変化【日本のフットボール文化の浸透を示す各カテゴリー間の「共通性」】(1)の画像
日本サッカー界は日々、進化を続けている(写真はイメージです) 撮影:中地拓也

 サッカーの世界は、常に変動している。目まぐるしくトレンドが入れ替わりながら、文化としての発展を示していく。日本でも、さまざまなカテゴリーの垣根を越えて、そうした潮流が見える。サッカージャーナリスト後藤健生は、そこにフットボール文化の浸透を感じている。

■大詰めに入るFリーグ

 フットサルの全国リーグ「Fリーグ」のシーズン最後を飾る「ファイナルシーズン」が開幕。12月22日から24日にかけて、まず東京・町田市立総合体育館で熱戦が繰り広げられた。この後、年が明けて2024年1月6日から8日には名古屋の金城ふ頭アリーナで開催され、さらに同13、14日の両日、東京の墨田区総合体育館で最終戦が行われる。

 Fリーグでは、昨シーズンまではレギュラーシーズンの1位と2位の2チーム、あるいは上位3チームによるプレーオフ形式などで優勝が争われていたが、今シーズンから「ファイナルシーズン」という新形式に移行。ディビジョン1の12チームを上位6チーム、下位6チームに分けて、それぞれ1回戦総当たりのミニリーグ戦を行い、レギュラーシーズンとの合計勝点で順位を争うことになった。

 上位チームだけでなく全てのチームが最後まで試合を行うこができるのが最大のメリットであり、また上位、下位の順位が接近したチーム同士の、順位争いに直結する熱い戦いも期待できる。

 短期決戦で強豪同士がぶつかり合う、まさに「ファイナル」である。

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