■形の違い

 形式としては、旗竿に取りつける部分から横に「三角形」になったもの、その三角形の頂点を切り取る形で「台形」になったもの、そして三角形の頂点に切り込みを入れて2つの頂点をつくった「燕尾形」と呼ばれるものなどがある。サッカーの試合で対戦チームに贈るスーベニアとして使われるようになったころには、細長い三角形が一般的だった。ドイツ代表のペナントは「伝統的」と言える。

 一方、日本代表が使っている「楯形」は、標章や文字を入れやすいようにという工夫から生まれたものと思われる。そして今日では、「楯形」を使っているチームのほうが多数派になっているようだ。2022年のワールドカップでも、イングランド、フランス、オランダ、ベルギー、クロアチア、アメリカ、スイス、カタールなど、数多くのチームが「楯形」のペナントを使っていた。

(3)へ続く
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