【アル・イテハドvsオークランド・シティ 12月12日】
夕刻に風を伴って激しく降った雨は小一時間で止んだ。
ジェッダは紅海に面したサウジアラビアの都市だ。
約30年前に私はリヤドで過ごしたことはあるが、ジェッダは初めてだ。
前日、ドーハからの便で隣席になった赤ん坊連れの若い夫婦の夫が片言の日本語で話しかけてきた。何かの聞き間違いかと思った。顔を向けると言葉は英語に変わった。
「何、フットボールなの? クラブワールドカップ? 日本から。私も19日のマン・シティの試合に行くんだ。まだ、あのスタジアムにはまだ行ったことがないんで、すごく楽しみなんだ」
「ミ・ト・マはすごいよね」
空港の近くにメディアホテルが用意されていた。
近いとは言っても車しかないから、外に出かけるときはタクシーやウーバーに頼ることになる。
そのホテルから数本の広い道路を挟んだ300メートル先に大きな「Mall of Arabia」というショッピングモールがある。でも、横断歩道と言うものがないから、渡れるところを探していくと1キロ以上歩くことになる。
歩いている人はほとんどいない。