【川崎MF大関友翔がACLで手にした、来季につなげる公式戦デビューの12分(2)】両親・サポーターから感じた愛、指揮官・チームメイトらが掛けた言葉…「恩返しはまだまだ足りない」の画像
ACL蔚山戦でプロデビューした川崎フロンターレの大関友翔 撮影:中地拓也

 12月12日のACL蔚山戦で公式戦デビューを果たした川崎フロンターレの大関友翔。その姿を見守ってきた多くの人がいる。

 大関にミックスゾーンで話を聞いている間、宮代大聖は「ナイスゲーム!!」と大きな声を掛けながらポンと叩き、バスに乗り込んでいった。この日のミックスゾーンで高井幸大も、「彼も悔しかったと思う」とその心情を汲んでいる。

 それは、指揮官やスタッフも一緒だ。試合後、“落ち着きの大関だった”とポジティブな声を掛けて公式戦デビューを次につなげようとした鬼木達監督は、ミックスゾーンで「ちゃんとしゃべってますか?」と笑顔と親心たっぷりに“確認”に。

 加えて、選手を乗せたバスを見送ったあとに、スタジアムに残ったチーム関係者が「年内でデビューできて良かった~!」と大きな声で胸をなでおろす瞬間も見られた。等々力から遠く離れた韓国・蔚山の地でのデビュー戦となったが、チーム内の愛情の中で迎えた瞬間だったのだ。

 大関自身、多くの人が応援してくれていたのを感じている。「本当に両親含め家族に届けたい。ずっと待っててくれて、1年間試合に出れなくても応援してくれてましたし、実家に帰ると本当にポジティブな言葉をかけてもらった。

 それを本当は等々力のピッチに見せたかったんですけど、1年間デビューできずに終わるよりは、この舞台に立てたことを、両親にここまで育ててもらったのを感謝したいです」と、まずは両親に感謝の気持ちを表した。

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