12月9日、川崎フロンターレは天皇杯のタイトルを懸けて国立競技場で柏レイソルとの決勝戦に挑む。その大一番に向けて7日、鬼木達監督が取材に応じた。
2年ぶりのタイトルに向けて闘志をみなぎらせる鬼木監督は「どんな展開だろうが、苦しい展開だろうが、全員で最後は勝ち切る」という、必勝の姿勢はいつものまま。「楽しいサッカー、良いサッカーっていう話をしてますけど、やっぱり大前提として自分の中でやっぱり勝ちたい」とも話す。
しかし、その楽しいサッカーへのこだわりも強い。「勝たせたいっていう想いは強いので、そこはしっかりと外さずに、でも、楽しいサッカーが勝てるんだっていう証明をしたいなって思います」と言うのだ。そして、今季ここまで成長を促してきた「若い選手たちが躍動することによって、より勝利に近づくと思いますので、そこはチーム全員で盛り上げてやっていきたい」という。
その楽しいサッカーを、決勝でも呼び掛けているのか聞くと、「常にそれは呼びかけてます」と肯定し、次のように説明する。
「楽しいサッカーと勝つサッカーは別じゃないっていう話をしてます。そういうサッカーをやるからこそ勝利に近づくと思ってますし、そこは全く別なものではなく、“イコール”でずっとやってきています。むしろそういう魅力あるサッカーとか観ている人を魅了することは、結果的にいいプレーをしてるということなので、それは、よりゴールに近づいてるってことだと思います」