【川崎DF大南拓磨が古巣相手の天皇杯決勝で掴むもの。谷口やジェジエウの存在と比較の中で(2)】「本当のポジション争いが始まったときの準備ができた」と話す自信の画像
ACL第1戦JDT戦での川崎フロンターレDF大南拓磨。この試合でMVPに選出された 撮影:中地拓也

 12月9日に行われる天皇杯決勝は、川崎フロンターレにとって2年ぶりのタイトルが懸かった試合となる。そんな試合が古巣対決で、しかも移籍1年目で挑むのがDF大南拓磨だ。

「移籍1年目はやっぱり難しいですし、でもそういう環境に身を置きたいっていう自分の思いとタイトルを取るためにここ来ている。そこに対する思いはすごい強いですし、1年を振り返ったらうまくいかないことが多かったなと思いますけど、タイトルという結果を残せれば、個人的な目標は達成できるので、そこの思いは個人的にはすごい強いです」

 今季のリーグ戦はすでに終了しており、その1年を振り返ってもらった言葉がこれである。「うまくいかなかったことが多かった」という言葉も出た一方で、成長した手応えもある。「ビルドアップはすごい考えるようになりましたし、立ち位置とかもすごい考えるようになりました。それに、試合中により考えるようになった」と言う。「考える」という言葉を3度続けたプレーは、すでにピッチ上で表れている。

 そんな姿勢の一端が分かりやすく表れたのが11月28日のACL第5戦JDT戦(等々力)で、CBで出場しながら流れの中で相手の背後を取り、家長昭博の先制点をアシストしている。「あれは自分の特徴ではあるんで。でも、ああいうふうにできたのは、自信がついたからですし、成長の一つかな」と、メンタル面での好循環も感じている。

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