12月17日、日本が世界に誇るレフティ中村俊輔氏の引退試合が行われる。SNS上では中村氏自ら選んだベストプレーが日々投稿されており、今回はJ1横浜F・マリノス時代に決めたゴールが公開された。
元日本代表MFが選んだプレーは、2016年の3月5日に生まれた。J1リーグ1stステージの第2節、アビスパ福岡とマリノスの試合だ。
J2から戻って来た福岡のホームで戦ったマリノスは、前半早々の6分に先制を許す。同点に追いつきたいところだが試合はこのまま後半へ突入。なおも福岡のゴールを割れず時間が過ぎていく。それでも攻め続けた結果、相手ペナルティエリア手前、ゴールから右の位置でFKを獲得する。キッカーはもちろん背番号10だ。
相手の壁は4枚。エリア内には味方も入り、クロスの可能性をチラつかせる。それでも笛が鳴ると左足はゴールの方を向いていた。蹴り上げられたボールは外からゴールの内側へ迫る。GKが空けていた右のスペースへ吸い込まれるようにして、ネットを揺らした。
試合はこのまま1-1でドロー。マリノスは苦しい展開だったがエースの力で勝点1を得た。