■大会規則の問題
ちょっと話題がズレるが、こうした圧倒的弱者が存在するグループでは3位チームでも得失点差が+になる場合がある(ニューカレドニアと同居したイランは初戦でブラジルを破って、日本と同じ2勝1敗の3位になったが、得失点差は+5だった)。3位でもラウンド16に進むことができるレギュレーションの大会では、弱者と同居するグループに入った方が間違いなく有利になる。日本以外で3位通過となったのはニューカレドニアと同居のイラン、カナダと同居のウズベキスタン、ニュージーランドと同居のベネズエラだった。
今後、こうした大会ではレギュレーションの見直しが必要だろう。たとえば、最下位チームとの試合結果を勝点、得失点の計算から除外するとか、弱小国がワールドカップに出場する可能性が高いオセアニア連盟の扱いを再検討するとか……。
さて、そうした状況を考えれば、強豪ぞろいのグループDで2勝1敗の3位通過となったのは、日本にとって誇るべき結果だったと言えるだろう。
日本は2019年のブラジル大会でもオランダ、セネガル、アメリカと一緒の「死の組」に入っており、2大会連続で抽選運に恵まれなかった(前回は「死の組」を首位突破したが……)。