パリ五輪世代のサッカーU-22日本代表が11月18日、U-22アルゼンチン代表と対戦して5―2で勝利した。凱旋試合に臨んだ鈴木唯人のゴールが称賛を集めている。
市立船橋高校から清水エスパルスに入団した鈴木は、推進力のあるドリブルとフィジカルの強さが武器の万能アタッカー。高卒1年目の2020年から主力に定着し、2022年1月には20歳でA代表に招集された期待の逸材だ。2023年1月にフランス1部ストラスブールに期限付き移籍した後、今夏に一時的に清水に復帰したが、すぐにデンマーク1部ブロンビーへの完全移籍し、欧州舞台で鍛錬の日々を過ごしている。
その鈴木にとって、この日の試合会場であったAIスタジアム日本平は清水の本拠地であり、慣れ親しんだピッチだった。その“凱旋試合”に背番号10を付けてトップ下の位置に入ると、1−2で迎えた後半21分に大仕事。右サイドの半田陸からのパスを中央で受けると、ワンタッチで前を向いた後にペナルティアーク付近から左足で地を這うような鋭いシュートを放ってゴール右隅に突き刺した。