■勝ちたいが故の判断

 その中、72分にはセットプレーの流れから何度もクロスで揺さぶられると最後はDFマテウス・トゥ-レルに頭で押し込まれ失点。プランが狂い追いかける立場となった浦和だが、

 6分のアディショナルタイムが表示された中、90+1分にFWホセ・カンテが味方との連係で同点弾を奪う。勝たなければ優勝戦線から消えるため、もう1点が必要な浦和は、敵陣右サイドでフリーキックを獲得。この時、西川もゴール前に上がり攻撃に参加。MF中島翔哉が蹴ったボールはGK前川黛也がキャッチし、浦和陣内に攻め残っていた大迫につながると無人のゴールへシュートを打たれ失点。1-2で浦和は敗れた。

 試合後終了後、西川は「僕の判断で、ただ勝ちたかった。この終盤戦、勝たなければ、引き分けでは意味がないと。失点にはなったけれども、GKチームとしては共有していた」と話す。責められない判断でもあったが、ロッカールームでマチェイ・スコルジャ監督と会話をし、この問題については解決済みとのこと。会見の中で指揮官は「この試合をどうしても勝ちたいという強い想いが表われた状況でした。大事な試合をどうしても勝ちたいという強い気持ちが全員にあったなかで、かなり大きなリスクを冒しながら前線に上がったという形でした」と説明した。

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