【J2最終節プレビュー「三つ巴終決」】2位・清水エスパルス、「10得点10アシスト」乾貴士の活躍は――秋葉監督「帰るべき場所へ戻りたい」【戸塚啓のJ2のミカタ】【予想スタメン図】(1)の画像
乾貴士が清水の攻撃を司る!  撮影:中地拓也
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■2位・清水はアウェイで17位・水戸と激突!

 2月18日の開幕からおよそ9カ月にわたる熱闘が、ついにクライマックスを迎える。J2リーグが11月12日に最終節を迎えるのだ。

 最注目は2位の清水エスパルスだ。ここまで勝点73の清水は、3位のジュビロ磐田、4位の東京ヴェルディを勝点1差で上回っている。わずか「1」差だが、水戸ホーリーホックとの最終戦に勝てば自力で2位を確保できる。J1昇格の可能性は、自分たちの手のなかにあるのだ。

 水戸戦が引分け以下に終わっても、磐田と東京Ⅴも引分け以下なら2位を譲ることはない。今シーズン1度目の対戦はスコアレスドローに終わったが、当時はゼ・リカルド前監督の指揮下にあり、システムもメンバーも固まっていなかった。前回対戦は参考にならないだろう。

 前節はホームで快勝した。J2残留へ後がない大宮アルディージャから、4ゴールを奪い取った。FWチアゴ・サンタナとMFカルリーニョス・ジュニオが6試合ぶりの得点を記録したのは、水戸戦へ向けての好材料と言える。

 MF乾貴士も1ゴール1アシストを記録し、シーズン通算10得点10アシストとしている。背番号33は「とにかく勝つことが大事」と繰り返し、自身の数字に関心を示さない。それでも、3試合ぶりの得点をあげたことは、水戸戦につながっていくはずだ。

 秋葉監督は37節の藤枝MYFC戦から、スタメンを入れ替えていない。7人の控えメンバーも、ほぼ同じと言っていい顔ぶれだ。シーズンを通してチームとしての成熟度を高めており、そのクオリティには自信を持っているだろう。

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