11月25日、J1リーグ第33節が行われ、ヴィッセル神戸が名古屋グランパスをホームに迎えて対戦。2-1で破って初優勝を飾ったのだが、この試合の先制点に称賛が集まっている。
神戸にとって、重圧のかかる試合だった。24日に行われた他会場での試合の結果、神戸はこの試合に勝つことでクラブ史上初となる優勝が決まることとなっていた。そんな大一番とあって、動きが硬くなる可能性もあった中で、それを早々と打ち破ったのが大迫勇也のポストプレーだった。
現在33歳の大迫は、リーグ22得点で得点王を快走。フィニッシュだけでなく、ポストプレーなど流れの中でも大きな存在感を示していた。この試合でも、その大迫のポストプレーが先制点を導いた。
それは、前半12分のこと。神戸は左サイドの高い位置からスローインを中に送る。そのボールを巡って両チームの奪い合いとなるが、ペナルティアークギリギリの所で大迫の足元にボールが渡る。相手DFを背後に抱えながらキープした大迫は、相手の寄せもかまわず左足でスルーパスを送る。
それに反応して裏に抜け出したのが井出遥也で、GKとの1対1をきっちり決めて先制点をもたらしたのだ。