11月16日、サッカー日本代表は北中米ワールドカップ出場のためのアジア2次予選の初戦に挑む。パナソニックスタジアム吹田を舞台に、ミャンマーと対戦する。
その前日、このスタジアムで森保ジャパンが練習を行った。メディアに公開されたのは冒頭15分のみだったが、その中で見せた上田綺世の漢気あふれる行動が大絶賛されている。
今回、日本代表は試合を前にして複数の選手交代が行われた。急遽招集されたメンバーもいるのだが、その中の一人が鹿島アントラーズの佐野海舟だ。佐野は14日の練習後に報道陣の取材に応じると、初めて呼ばれた代表の中で「コミュニケーションはあまり得意ではない」と答え、実際の練習中も控えめな姿を見せていた。
15日の練習でもそれは変わらず、練習前にそれぞれの選手がベンチ前で談笑などをする場面で、佐野は一人で準備を進めていた。そしていざ練習が始まり、フィールドプレイヤー全員でランニングを始めたときのことだ。
上田綺世がそんな佐野の肩に腕を回し、そのままランニング。何か話しかけたようで、佐野は一気に笑顔になった。そのまま上田は佐野の横を走る。菅原由勢も混ぜて、3人で会話しながらランニングをした。
その後、2人1組でストレッチをする際にも、上田は佐野とコンビを組む。上田は14日から合流していたが、合流が速かった佐野とはメニューが異なっており、2人が一緒に全体練習をするのはこれが初めてだった。