11月4日、ルヴァンカップ決勝戦が国立競技場で行われ、浦和レッズはアビスパ福岡に1-2で敗れた。
浦和は開始5分に失点すると、前半終了間際の45+4分にも失点。2点のビハインドを背負い後半に臨む非常に厳しい展開を強いられた。
MF明本考浩は「アグレッシブなプレーをしていたのは福岡ですが、かと言って僕らが“アグレッシブではなかったのか”と言えばそうではない。気持ちの部分で上回られていたと思いますし、立ち上がり“良い入りをしよう”という中、5分で失点。決勝戦で先に失点し難しいゲームになったと思います」と振り返りながらも「流れを変えなければいけないと思っていましたが、一歩が足らず、自分の力不足だと思っています」。準優勝という結果に唇を噛んだ。
約1か月、負傷離脱していた明本は、MF小泉佳穂に代わり61分からピッチに立つ。「コンディションは100%の状態」と言う通り、チームにアグレッシブさというエネルギーを注ぎこもうと奮闘する。「僕が先陣を切って戦う姿を見せないといけない」と球際のバトルで引かずに率先して戦ってチームを鼓舞した。
ピッチに立ってから6分余りだった。DF酒井宏樹からのロングパスを相手選手を背負いながらトラップするとゴールエリア左から左足を振り抜きゴールネットを揺らした。
「(酒井選手と)一瞬、目が合ってボールが来ると思いました。良いファーストタッチで狙い通りのゴールだと思っています」
その後、相手を押し込みチャンスは作るものの得点機を逃すと試合終了のホイッスルが鳴った。
福岡の守備を打開するために何が足りなかったのか。明本は「個の力も大事で、もっとシンプルに戦わなければいけなかった。堅い試合だと予想していましたが、自分たちがボールを握って勇敢にプレーできれば、もっと違った展開になった」と見解を示した。そして決勝の大舞台に相応しい雰囲気を作り、チームの背中を押し続けたファン・サポーターに対し「素晴らしい雰囲気を作ってくれた中で、結果で恩返しすることができませんでした。ただ彼らのサポートにはいつも感謝しています」と思いを吐露した。